《MUMEI》
――― 清算
 


『では…(貴方が重ねた罪の)…



…ご清算を……………………。』





〆華は冷たい声で、兼松に対し“金”と“罪”の清算を求めた…。





『…い…ゃ……だ…………………



…………ぃ…………ゃ…だ!……



……嫌だァーッ!………ヒィィ…!!』



兼松は取り乱し、道風会の男達の間を割って、部屋の外へ飛び出そうとした。



だが猛者達が、兼松の着ていた羽織の襟首を掴み、乱暴に畳の上に組み臥せる!



ドスンという音を立てて、兼松は顔面をしこたま打ちつけた!



――…ガンッ!!



兼松を押さえつける若い組員が、その横面に拳を叩き込んだ!

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