《MUMEI》
PROLOGUE
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ひょうり‐いったい【表裏一体】
相反する二つのものが大もとでは一つであること。また、二つのものの関係が密接で切り離せないこと。



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《表》があれば、そこには必ず《裏》もある。

例えば、光と闇。
例えば、嘘と真実。
例えば、喜びと悲しみ。



こんなふうに、何事にも言えることだと、わたしはおもう。


だから、


わたしが清らかな《天使》の顔をした、腹黒い《悪魔》だったとしても、



それは、仕方のないことで………。







だれにも責める権利はないのだ。







そう。

だれにも−−−。







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