《MUMEI》
16章 突然の告白【光喜side】
──土曜日に、

芙原さんの試合を見に行って来た。





凄くドキドキした。





試合に打ち込む芙原さん──

凄くかっこよかった。





「──なぁ」

「ぇ」





──芙原さん。





「どう‥したの?」

「ちょっと来な」






芙原さんが、

僕を引っ張った。





思っていたよりも強い力で、

僕はグイグイ引っ張られた。





どこへ行くんだろう──

そう思いながら、

不安になる。





芙原さんは、

決めたんだ。





答えを‥。

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