《MUMEI》 ごまVS刀と弓2発生するのは指向性を持った風の爆発、ごまを横へと吹き飛ばそうとするが・・ 「く・・・」 小さく舌打ちをする式夜。 「そのくらいじゃ吹き飛ばないよ〜残念でした。」 にっ!と笑顔を浮かべるごま。 ガ! ガ! ガ! ごまが左手で琴が放った矢を打ち落としていく。 その隙に大きく後退する式夜。 「片手で速射を打ち落とすか・・強すぎだろ。」 「ならもっと速く打て。」 「多方向から撃たれては?」 何処か楽しげな2人と一振り。 「一撃ごとでは意味が無いか・・手数で押し切る、夕凪。」 「風の爪、起動完了。いつでもどうぞ。」 式夜の右手に携えている夕凪の周囲に風が集まり渦を巻く。 「刀に突っ込まれるってのも変な気分だな。」 ため息混じりに言うと円を描くように右側へ走り始める琴。 式夜の動きは直線、最短コースでごまと接触、斬り結ぶ。 キィン、 ガッ、ガッ。 キィィン。 金属音が連続して響く。 式夜の振るう刀は刀身本体のほかに左右に同程度の長さの真空波を纏っている。手数で押し切る、そう宣言した通り、疾く、連撃を放ち続ける。 対するごまは右手で剣を操り、左手は拳で式夜の連撃を防ぎ、攻撃を仕掛ける。 真空波はごまの鎧を打ち破れず、鎧に傷を負わせるのが精一杯。 キン ガン。 ガガガ・・ キィィン 金属音が響く。 互いに一歩も引かず斬り結ぶ。 手数では圧倒的に式夜のほうが勝っているが、ごまの重装甲に阻まれ致命打には至らず、逆に式夜は掠り傷が増え、渦巻く風に、血が混じり始める。 「式夜、飛べ!!」 琴の声に反応し大きく後方へ跳ぶが・・ 「ぐ・・」 ごまが大きく踏み込み、拳が一閃、式夜の腹部に直撃、吹き飛ばされる。 「空を駆け抜ける雷を纏いて撃ち抜かん!ストラッシュアロー」 琴が走り抜けた場所から20発近くの矢が青白い雷光を纏い高速射出される。琴が放った矢も雷光を纏い高速飛翔、ごまへ向かい空を駆け抜ける。 電磁加速した矢を放つスキルだが、琴はそれを応用し、矢と鉄片をばら撒きながら走り、それらを同時に起動させ大量の電磁加速した矢を放ったものである。 ドドドドドド・・・ 矢がごまに殺到し次々と着弾していく。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |