《MUMEI》
どうして?
「あ!影月!おはよう!」
    ふいっ
「あれ?聞こえなかったのかな?」


「ねえねえ影月!
ちょっと話しがあるんだけど・・・・・・・・・」
「気安く話しかけないでくれる?」
「!?」
「あ、でも戦うんなら別よ。」
「影月は戦うのがイヤじゃないの?」
「別に?だって戦うのって楽しそうじゃない♪」
「楽しそうって・・・・・・・・・・・・・・・・
私は影月と戦いたくないよ!」
「どうして?」
「どうしてっって、友達を傷つける人は許せないもん。例え自分だとしても。」
「友達ですって?昨日拒絶したくせに?」
「それは、なんだか違う気がしたから。」
「私の何処がちがうっていうの?」
「・・・・・・・」
「まぁいいわ。これ以上時間を延ばすのは何だから今ここで戦いましょうか?」
「ここで!?クラスの皆を巻き込む気なの!?」
「そんなわけ無いじゃない。
千世。ここに別の世界のフィールドを作って!」
「わかったわ。」
《な!?千世?》
(どうしたの?梨世)
《千世とは勾の世界でも有名な堕天使よ!》
(そんな!どうして堕天使が影月に?)
《おそらく勾の世界を支配するために、梨子と入れ替わったのよ!(梨子とは、梨世と来るはずだった勾の世界の妖精)
そして、影月を勝たせて勾皇太子様(こうこうたいしさま)の妃にして、勾の世界を支配するつもりなんだと思うわ。
そして影月は永遠にあいつらの操り人形に・・・・》
(そんな!影月を操り人形になんてさせない!)

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