《MUMEI》 忍に似てきたそして、放課後。 「真司借りるぞ」 俺との約束を忘れて普通に部活に行こうとする真司を俺は引っ張った。 「俺一人じゃ拓磨は無理だよ」 「志貴に頼め」 「あ、そっか」 俺の一言に、情けない声を出していた守はすぐに納得した。 (志貴が一言『部活頑張って』と言えば大丈夫だろ) 「祐也は部活大丈夫か?」 「副部長がしっかりしてるから大丈夫」 そして俺と真司は、人気の無い体育館裏に移動した。 「で、しない理由ちゃんと言ったのか?」 「思うんだけど、祐也って恋愛とか下ネタ関係クール過ぎない?」 (今までいろいろあったからな) 「俺の事はいいから、報告」 「言わなきゃダメか?」 「巻き込んだのはそっちだろ」 「…何となくわかるだろ?」 (まぁ、わかるけど) 「言わなきゃわからない事ってあるだろ?」 巻き込まれてばかりの俺は、最近少し… (嫌だけど) 忍に似てきたような気がする。 その証拠に、真司はため息をついて、本当に嫌そうな口調で 忍に俺が報告するように 俺に、長谷川との事を報告した。 前へ |次へ |
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