《MUMEI》 「ぁぁ、特に──絡まれたりした時にはね」 「‥言っとくけど、アタシ一応オトメなんだかんな」 「おや? 前は否定していたようだけど」 「んっ‥前はそりゃ‥‥‥あんまし‥そーゆーの考えなかったし‥」 「成程──」 「‥まぁ、オンナノコってのも‥悪かねーな、って」 「───────」 「ちっさい頃から──女らしくしなさいなんて言われてさ、何かそれがめちゃめちゃ嫌だったんだ」 「それで男っぽくなったのか?」 「‥知らねーけど‥ヒラヒラのワンピースなんか着て歩くのはぜってー御免だった」 「今は大丈夫みたいだね」 「‥何で」 「ほら、今だって──」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |