《MUMEI》 ママ……メロンパンナは、嘆く男を慰める優しさと、奮い立つ勇気を与える優しさを巧みに使い分ける。 今、目の前にいる男に手向けたのは、後者の優しさだ。 だがそれは、夜の女としての上べだけの優しさではなく… かつて愛した男に対する、純粋な思い遣りから出た言葉だった…。 A常務「フッ………」 疲弊しきっていたアンパンマンの目に、輝きが蘇ってゆく…。 燃えたぎるような活力が、身体の奥底から湧き起こってくるようだった…。 メロンパンナは微笑みながら、スコティッシュウイスキーのグラスを差し出す。 A常務「ふふッ…。 …こんな気分は何年ぶりかな…?」 アンパンマンはそっと腕を伸ばし、メロンパンナの手ごとグラスを包み込んだ…。 前へ |次へ |
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