《MUMEI》

.


あの、バカ男め……。



彼を追いかけていたメガネの青年が、《ヨシナカ》さんと呼んでいたことをおもい出す。


《ヨシナカ》、か………。

わりと男前だったけれど、それとこれとは話がべつだ。


わたしはギリッと奥歯を噛んだ。



あんなヤツ、絶対、ぜったい、相手にしないんだからッ!!



桜の花びらが舞い散る中、わたしはそう心に、かたく誓ったのだった−−−−。







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