《MUMEI》

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蓬莱学園の生徒の大半は、内部生で占められ、外部生は肩身の狭いおもいを強いられているのだった。



そして、このわたし−−《片倉 璃子》も、貴重な外部生のひとりとして、この春、蓬莱学園高等部へ入学したのだ。

血の滲むような勉強の努力の甲斐あって、蓬莱学園の特待生枠を勝ち取った。




その目的は、ひとつだけ。




この学園で、超セレブな彼氏を見つけて、玉の輿にのること!!




合格通知をながめながら、わたしは、ほくそ笑んだ。

ツイていることに、わたしは自他ともに認める美少女。




生まれ持ったこの美貌を武器に


絶対、勝ち組になってやる!







そう、おもっていたのに。



神さま、どうして?



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