《MUMEI》

落としたのか‥?






ぃゃ、

開けて入って来たんだから持ってるはず‥。





「‥‥‥‥‥‥‥」






でも‥

ポケットには入ってない。





やっぱ落とした‥?





「‥何してんねんあんた」

「ぇ、ぁ‥‥‥鍵を、ですね‥」

「‥なくしたんか‥?」

「ぅ‥‥‥」





刺さる刺さる視線が刺さるーッ‥。





「と、ところで‥お嬢様はどうやってこの中に‥?」

「先生と入れ違いに入ったんや」

「そうなんすか──」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「ぁ、スイマセン‥」





気まずい──‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫