《MUMEI》

重なり合う視線…




長く……心地よい沈黙…。




有線から流れる情熱的なコンチネンタル・タンゴの調べが、薄暗いフロアを熱く演出すると…




二人の心に、若かりし頃の熱い想いが蘇ってゆく…。




アンパンマンは、メロンパンナの瞳を覗きこむように唇を近づけた…。




M菜「アンパンマンたら…


…口紅をつけて外(銀座の街)を歩く気…?」



A常務「構わないさ。


…寧ろ見せつけて歩きたいくらいだよ…。


…キミと腕を組んでね…。」




アンパンマンは、顔を近づけたままウインクした。

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