《MUMEI》
特別国家公安庁
鹿島「木島よ、雅人様を連 れて行くぞ」

木島「しかし、尋問しろと の命令が…」

鹿島「特公、管理官からの御達示か?」

木島「いえ、管理部首席の…」

鹿島「警視庁なら無視してかまわん」

木島「しかし」

鹿島が内ポケットから何かを出した

木島「こ、これは…」

鹿島「管理官から直々に、わしに、命令が来た」

「この件は内閣府が引き受ける」

木島「…」

鹿島「オイ、雅人様を保護しろ」

SP「はっ!」

暗いオレンジ色のネクタイを絞めた男達が入って来た
鹿島「身元確かなSPだ、貴 方様を保護します」

木島「あのぉ…」

鹿島が振り向いた

木島「私は、…どうなるの でしょうか…」

鹿島「わしにゃぁ、わから ん…」
「今のうちに、旨い物で も食っておけ」

木島「……終りだ、……も う、終りだぁ」

頭を抱え、しゃがみ込んだ木島だった


鹿島「バカが……権力の使い方を間違えやおって…」


SPの護衛に守られ、車で移動した


鹿島「日本に来たか…」

雅人「迷惑そうだね」

鹿島「…そう見えるか?」
雅人「戦場になるからな… 」

鹿島「まだ、大丈夫だ」
「しかし、油断はできん」
雅人「何処へ向かってるん だい?」

鹿島「筑波だ」

雅人「俺はモルモットか… 」

鹿島「嘆くな、安全な場所 だ」

雅人「て、事は、危険がい っぱいなのね…」

鹿島「覚悟の上で来たんだ ろ」

雅人「願わくば…争いは避けたいけどね」

鹿島「相手もそう思ってるといいがな…」


変だな、信号に引っ掛からない

雅人「交通規制か?」

鹿島「出来る事は何でもや ってある」
「心配するな」

雅人「相手にも筒抜けだけ ど…か…」

鹿島「敵の正体がわかって いるのか?」

雅人「警察も動かせる奴っ て事ぐらいわね」

鹿島「表だっては、仕掛け てこんだろ」

雅人「…」


何事も無く、無事、筑波の研究所に着いた

国立、生体科学研究所

雅人「科学?…化学じゃないのか」

ゲートの中には、ライフルを持った警備兵が居た

鹿島「ドクターに会っても らいたい」
「変わった人だが、悪い 人じゃない……安心しろ …」

雅人「…」
あんたの言い方が不安を煽ってるっつの…

いくつもの、セキュリティゲートを潜り

簡素な部屋で待たされた

鹿島「此処は、神無月や水 無月も、簡単には入れな い場所だ」
「内閣府の諮問機関でも ある」

雅人「…」

馴染めない場所だなぁ

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