《MUMEI》

鹿島「雅人…わしわ……」
神谷「私から話しましょう 」

安西「待て、言って良いこ とと…」

神谷「話さなきゃ、わからないでしょう」

安西「人として、貴女は、 …」

神谷「人?…感情論は結構 です」

雅人「穏やかじゃないね」
鹿島「…悪魔だ…あんたは 、悪魔だよ!」

神谷「そう?」

この、神谷って、眼鏡の美人さん、
美人なんだけど、色気がないなぁ…

のん気な事を考えてた俺に
衝撃が走った

神谷「雅人君、本人確認さ せてね」

雅人「?」

昨日やったじゃん

神谷「貴方のクローンが居 るから」

明るく、笑顔で、何を言ってるの?

神谷「私の父が創ったのよ 雅人のクローンを」
「本物かどうか、調べな きゃね」

雅人「へ?……」

神谷「とことん、調べるか らね」

雅人「クローン?…」
「人の?」

神谷「そうよ、貴方のクロ ーンよ」

雅人「…」


神谷「貴方が産まれる前に 、母胎に居る時にね、細 胞を摂取したのよ」

「人工子宮を使い成長さ せたの」

「双子の妹が居たけど、そ っちのクローンは失敗だ ったわ」

「3才になる前に死んだ わ」

「父の研究ノートには、 そうか書かれてたの」

雅人「俺が、クローンの可 能性もあるのか…」

安西「神谷!いい加減にし ないか!」

神谷「何を怒ってるのよ」 「調べれば、わかるでし ょ」
「それに、特別な能力も 、解明出来るかもよ」

安西「人は、玩具じゃない んだぞ!」

神谷「滅多にこんなチャン スないわよ」
「人類にとって貴重な… 」

雅人「どっちも、本物か… 」

神谷「厳密に言えば違うわ よ、オリジナルと、成長 ホルモンの…」

鹿島「止めろ!」
「気が狂いそうだ!」

雅人「俺もだ…」

安西「神谷、出て行け!」
神谷「あら、内閣府からの 命令よ」

安西「うるさい!、気違い 女!」
「ここは、俺の研究所だ !」

雅人「じゃぁ、俺、偽者で いいや」

鹿島「雅人…」

雅人「俺のやる事は一つだ よ」
「本物でも、偽者でも、 どうでもいい…」

鹿島「あの時、雅は、悪魔 になると…わしに、言っ た……この事だったのか ……雅よ………」

神谷「安西教授、施設を使 わせてもらうわね」
「雅人君、行くわよ」

鹿島「待て、待て、待て! 」

神谷「何よ、」

鹿島「まだ、わしらの用が 終わって、無い」
「それからだろ…あんた の出番は…」

「とにかく、今日は、ダ メだ」

神谷「…そう…なら、待た せてもらうわ」


鹿島「…」

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