《MUMEI》

その日の夜、鹿島が戻って来た

鹿島「雅人、これを渡して おく」

雅人「何?これ」

鹿島「身分証だ…」

雅人「…」

鹿島「管理官に、話したん だが、日本政府としては 、どちらも本物って事に なる…」
「異例の事だが、全く同 じ身分証だ…」

雅人「…」

鹿島「すまん…雅人…」
「わしに、出来る事は…」「これぐらいしか…」

「おそらく、調べても、 判別つかないだろう…」


雅人「神谷ってDoctorでも?」

鹿島「…」

雅人「…」

鹿島「…お前さんが本物な ら…政府と神無月が対立 する…事になる…」

「偽物なら…」

雅人「抹殺かな?」

鹿島「……有り得る…」

雅人「管理官に、嘘を言っ たの?」

鹿島「いや…事実を伝えた 」

雅人「…」

鹿島「わしは…お前が本者 だと、思うと、伝えた… 」
雅人「…」

鹿島「…」

雅人「鹿島さん、あの、女 Doctorに、調べてもらお う」

「俺の命…鹿島さんに… 預けるよ」

鹿島「…」

悲痛な顔をする、鹿島さんだった

今の、この、顔は、
笑えないな…



翌日から、訳解らない、検査ばっかりだった

神谷って女性…

中身は男だな…

33歳と聞いたけど、化粧すら、してない

完全に、俺は実験材料だった

安西Doctorが切れた事があった

俺の左腕を、メスで切り

治癒を観察するときだった
人体実験は止めろと

神谷Doctorは、全く聞き入れず

俺はザックリ、麻酔も無しに

めっっっちゃ、痛かった

筋肉に、軽く達する深さらしいけど

拷問だよ…

これ…

本人確認までは、まだ、日数を要するらしい…

…地獄だな…

明日あたり、心臓取られたりして…

…逃げ出したいなぁ…



翌日、Doctor神谷は、ヒステリックだった

神谷「何で、治癒しないの よ!」

雅人「知らないよ、俺に言 ったって」

神谷「首は、簡単に治った んでしょ?、腕だって… 」

雅人「…後、どんだけかか るんだよ、本人確認は… 」

神谷「やってるわよ、簡単 な事じゃないのよ、細胞 を、培養して…」

雅人「何日なんだよ!」

神谷「あんたの細胞に聞き なさい!」

雅人「…」

細胞に聞く?

どうやって…

神谷「まったく…」

雅人「わかんねーのか…」
神谷「まだ、方法は有るわ 」

雅人「なら、早くやれよヤ ブ医者!」

神谷「ヤブ……」
「頭に来た…」
「付いてきなさい」


診察室みたいな所だった

また、血を取られるのかなぁ、嫌だなぁ…

神谷「裸になって」

雅人「へ?」

神谷「センサー付けるわよ 」

ウゼー、こんなロートルの機械でわかるなら、とっととわかってるだろうに

神谷「下着も全部脱いで」
雅人「パンツも?」

神谷「ぺニスにも、センサ ー付けるのよ」

雅人「はぁ?」

何の検査だよ…

神谷「ほら、早くしなさい !」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫