《MUMEI》

「勝手に人のもんに触んなや」

「まだ触ってないっすよ‥?」

「触ろうとしたやんけ」

「申し訳ございません‥」





大事な物みたいだな、

かなり──。





「‥ほんで‥まだ鍵開かへんのか‥?」

「‥ハイ‥」

「‥しゃーないなほんまに‥」

「──ぇ」

「いつまでもこないなとこにへんてこメイド執事といられるかいな」

「へんてこっ‥」





そんなに変っすか俺‥っ?





「──何ボサッとしてんねん、下がっとかんかい」

「ぇ、あの、何を‥‥‥」

「破るんや」

「ハイッ!?」





破る‥!?

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