《MUMEI》

「──────‥」





‥取りあえずセーフ‥。





とか思ってる場合じゃねぇ感じ‥。





何か‥クラスメイト全員が俺を見てる‥。





「大武君って背高いね──」

「何センチあんのー?」

「ぁ──‥」





やっぱり来やがった‥。





この身長のお陰で俺は──『目立つ』‥『珍しがられる』の珍獣状態。





「バスケとかやってんのか?」

「てか、ぶっちゃけどしたらそんなに伸びんの?」

「ぁっ、あたしも知りたーい♪」

「‥ぃゃ──それは、まぁ、色々──」





つーか椅子低ぇッ‥。





机も低ぇ‥。





ぁー‥穴があったら入りてぇ‥。

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