《MUMEI》

明日までに扉直せとか‥

無茶苦茶過ぎっすよ先生‥。





「はぁ‥」





弁当食べる暇もねぇ‥。





「ぅぅ‥」





腹減ったぁぁ‥。





「手伝おうか? 桜庭君」

「ぇ、星せんぱ‥何で──」

「話をお嬢様方から聞いたんだ──君が扉の修理を任されているって。だから独りだと大変だと思って」

「だ‥大丈夫っす☆」

「本当に‥? 何だかずっとお腹が鳴ってるみたいだけど──」

「ぜ‥全然平気っすよ☆」

「───────」

「とにかく俺、独りでちゃんとやってみせますんでっ」

「分かった──でも無理は禁物だよ。先ずは健康第一だからね」

「ハイッ、了解っす☆」

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