《MUMEI》 「ん、あんがと」 「持っていてもいいよ」 「へ‥」 紙を手にしたまま 珠季がポカンとする。 「アタシが持っててもしょーがねーじゃん」 「いらないと言うなら話は別だけどね」 「だからアタシは、別に相性が何パーセントだろーがいーんだっつの」 「この結果によれば──僕らの相性は悪くは無いみたいだけどね」 「所詮占いだろ?」 「ぁぁ──確かにね」 例え 相性が0パーセントだったとしても。 僕と彼女がお互いに感じている事は変わらない筈だ。 「っ!?」 僕は 珠季の手元を見て唖然とした。 彼女は 判定結果の紙を‥ 見事に破いてしまっていたんだ。 前へ |次へ |
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