《MUMEI》 「珠季っ‥君は一体何をして‥」 慌てる僕に 珠季は涼しい顔をして笑う。 「いーだろ? 別にさ。紙1枚破いたとこで、アタシらの関係が変わる訳じゃねーんだから」 「それはそうだけど‥」 何とも大胆な‥。 「っし、そんじゃあ帰っか──。‥ぁ」 「?」 「アイスの自販機」 「また食べるのか‥?」 何というか‥ 本当に凄いな‥。 「オマエはどーすんだ?」 「───────」 外を歩いて 少し暑くなってきたしな‥。 せっかくだし 僕も買おうか。 君と同じ── チョコレートアイスクリームを。 前へ |次へ |
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