《MUMEI》 別に 席が離れたからといって不安になる必要なんて無いんだろうけど‥。 だけど 出来る事なら。 彼女と── 珠季と隣り同士になりたい。 もう 今年で高校生活は最後な訳だし‥ だからせめて 少しでも長く彼女の隣りにいたい。 来年── 僕は大学に 彼女は専門学校に行く事になっている。 そうしたら‥ 離れ離れだ。 毎日なんて 会えなくなってしまうだろう。 別々な進路を歩んで行くんだから──‥。 「‥ん」 電話‥ いや メールだ。 「‥『今日夜9時に河原来てくれ』」 そのメールに 僕はキョトンとした。 前へ |次へ |
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