《MUMEI》

‥誰だ‥?

誰なんだ‥

僕の後ろにいるのは‥‥‥。

霊‥

なのか‥?

けど‥

僕に霊感は無いぞ‥。

「‥‥‥‥‥‥‥」

どうする‥。

この手をどうすれば払い除けられる‥?

ぃゃ‥

それよりも‥。

この手の主は誰なんだ‥?

「──ぷふっ」

「ぅわあッ!?」

「ははっ、マジでビビッてやんの〜」

「なッ‥‥‥珠‥‥‥驚かさないでくれ‥」

「そこまでビビるたぁ意外だったなぁ」

「失礼じゃないかっ、呼び出しておいて驚かすなんて‥」

「悪ぃ‥。でもアタシ、そんなにオマエがビックリするなんて思わなかったし」

「後ろから来られたら誰だか分からないだろう‥? それに‥そういうのは苦手なんだ」

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