《MUMEI》 樹の手に入れた平凡 授業にうたた寝したり、バイトに行ったり。 普段は時間に追われる日々だ。 最近はアヅサと会わなくなった。 色々聞きたいこともあったのに。 俺のフリして若菜を助けなかったのは何故。 いつもならやらないミス。 体中の痣、関節痛 左目の下にボクサーみたいな紫の怪我がある。 二、三日休んでしまった。 その後も静流にボディガードされるわで休みが無く厳しい。 若菜と離れないことが本当は最優先なのかもしれないけれど俺はバイトがあるし互いに侵せない領域が決められている。 若菜には若菜の時間があって俺には干渉出来ない範囲がある。 秘密も無ければ内緒も無いように嘘をついているから。 互いにつまみ食いする咀嚼程度の知識が俺達らしい。 関わった分、払う代償は大きい。 知る とは 罪 それに値するものを持っている。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |