《MUMEI》

幼少の頃からあらゆるゲームをしてきた翔太。


そのゲームの上達法は、


カードや牌に長時間触る。


というものだった。


その癖があってか、


練習時間以外にもボールを触る時間が多かった翔太。


いつの間にかやっている自分で作ったボールを使う遊び。


気付いた頃には翔太はボールは自分の体の一部のように操ることができるようになっていた。


ハンドリングという一点において、


県内で翔太に適う選手などいなかった。


幼少時代からの『遊び』の終着点が、


ここにあった。

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