《MUMEI》

(にしても…
上手くハマってくれたな。)


翔太が行ったプレー。


いくらそれを実戦する技術があったとしても、


それを実戦する為の環境を作り出すことは用意ではない。


だがそれでも、


翔太にはそれを実現する自信があった。


(俺の最後の高総体。


麻倉、


お前がいた秀皇大附属に負けたんだ。


あの時から何百回…


いや、


何千回考えたんだろ…


あの時ああすれば、


こうすれば、


こうしておけば…


無駄な考えだと思ってた。


でも、


まさかこんなチャンスが来るなんてな。


悪いな。


あの時の借り。


遅くなったけど今から返してやるよ…。)

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