《MUMEI》

‥めんどくせー‥。





何で身体計測なんてもんがあんだよ‥。





つーか‥俺の身長計れんのか‥?





「──────‥」

「大原ぁ、並ばねぇとヤバくね?」

「‥‥‥‥‥‥‥」





何だよ、俺よりちっせーくせに。





「それじゃあ、計測が済んだら用紙を提出して教室に戻って下さいね──」





先公はそう言って、女子の方に説明しに行った。





「‥はぁ‥」

「なーに溜め息なんかついてんだ? 若いもんが♪」

「‥ぁ? てめぇに言われたくねぇ。つーかお前誰だよ」

「よくぞ聞いてくれたっ」

「よくぞって‥」

「かっちゃんこと菅田昭弘☆ こう見えて中学じゃサッカー部のエースだったんだぜっ?」

「‥‥‥‥‥‥‥」





うぜぇヤツだな‥。





「お前さ、何かスポーツやってんの?」

「‥何も。よく分かんねぇけど‥中学辺りからメキメキ伸び出した」

「へー、すんげーなぁ」

「‥凄かねぇよ、別に」





何なんだコイツ‥。





いちいち絡んできやがって‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫