《MUMEI》 ◆‥めんどくせー‥。 何で身体計測なんてもんがあんだよ‥。 つーか‥俺の身長計れんのか‥? 「──────‥」 「大原ぁ、並ばねぇとヤバくね?」 「‥‥‥‥‥‥‥」 何だよ、俺よりちっせーくせに。 「それじゃあ、計測が済んだら用紙を提出して教室に戻って下さいね──」 先公はそう言って、女子の方に説明しに行った。 「‥はぁ‥」 「なーに溜め息なんかついてんだ? 若いもんが♪」 「‥ぁ? てめぇに言われたくねぇ。つーかお前誰だよ」 「よくぞ聞いてくれたっ」 「よくぞって‥」 「かっちゃんこと菅田昭弘☆ こう見えて中学じゃサッカー部のエースだったんだぜっ?」 「‥‥‥‥‥‥‥」 うぜぇヤツだな‥。 「お前さ、何かスポーツやってんの?」 「‥何も。よく分かんねぇけど‥中学辺りからメキメキ伸び出した」 「へー、すんげーなぁ」 「‥凄かねぇよ、別に」 何なんだコイツ‥。 いちいち絡んできやがって‥。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |