《MUMEI》
改めて自己紹介
[知ってるよ。エイミーはわかるからいいよね。俺はアルフ。君より一つ年上だ。今は大学に通ってる]

[僕はジミー!今度中学生になるんだよ!]


落ち着いた印象のアルフに、無邪気なジミー。


それに、優しげなエイミー。


(外人の基準はわからないけど)


美形かはよくわからないが、その青い目と、笑顔は綺麗だと思えた。


[よろしく]


だから俺も、笑顔で三人と握手をした。


[それにしても、…こんな綺麗な男がいるんだな]

[『とーよーのしんぴ』?]

[ちょっと妬けちゃう]


俺を見て、三人が小声でそんな事を言っていたとは知らない俺は


(何か失礼あったかな?)


首を傾げて頼を見た。


[祐也が綺麗だからびっくりしてるんだよ]


頼は、どこか誇らしげに言ってから、俺と三人を見比べた。


[それにしても、見た目違うけど、やっぱり目の色だけはそっくりだな。

…腹違いの兄弟だったりして]

[それは無いだろう。浮気相手に子供はいなかったし]

[真面目に答えるなよ、アルフ]

[妹のフィアンセが馬鹿な事を言うのを真面目に止めて何が悪い]


そして、頼とアルフは


顔を見合わせて笑っていた。

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