《MUMEI》

それは、PC内蔵スピーカーの音声が割れるほどの怒声だった。



おむすび「!!…………。」



思わず固まる記者を他所に、画面の中の女は穏やかな口調に戻って語りはじめる。



謎の女「先に明かした情報なんて、あの会社が裏でやってる事に比べたら、屁でもないんだから…。


ここはドッシリと構えて静観すべきよ…。」



世間を揺るがす大スクープの情報源である女は、肝の据わった態度で記者を諭すだけだった。



おむすび「…………。」



イニシアチブは、完全にこの女に握られている…。


おむすびマンは、ただ黙って女の言う通りに従うしかなかった。

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