《MUMEI》

「何でそんなこと言うんだよ?!

お前、そんな奴だったか?」


すかさず蓮翔ちゃんが反抗した。


「俺は俺のままや。

お前等が変わっただけ。」


「はあ?!」


「俺はな、もう付き合ってられへんのや。」


耐え切れず、つい両拳に力が入ってしまう。


「もう、うんざりなんや。」


「何が?」


蓮翔ちゃんは訳が分からないといった風に、肩をすくめた。


俺は顔を上げた。


蓮翔ちゃんの瞳を真っ直ぐに見据えて、言い放つ。


「なんなんやお前等!?

久しぶりにあったと思うたら、俺は人間やないやの、どうやのって!!

呆れるわ!

俺はお前等見たく、そないなアホ臭い友情ごっこ何かに巻き込まれたない!!」


「……っな!?」


蓮翔ちゃんは予想だにしない発言に、あからさまに怯んでいた。

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