《MUMEI》

それを表現するのは

決して容易い事じゃない‥。

相手を

どれ位思っているか。

それを

どう伝えたらいいんだ‥?

「──かなり、だから‥‥‥示すのは‥」

「──示すのは?」

「ええと‥例えば‥あの夜空の星々よりも‥‥‥というか無茶振りは止めてくれないか‥?」

「確かめただけじゃん」

さも当たり前のように珠季は言って

今度は体育座りから胡座に座り直す。

「まぁ、アタシもハッキリたぁ言えねーんだけどな」

「君‥なのに僕に振るんだな‥」

「オマエなら答えられっかな〜ってさ」

「僕なら何でも答えられるという訳じゃないよ?」

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