《MUMEI》
オレの推測ではあるが、これは政府の意向だろう。はっきり言ってここまでの情報統制は国家単位でないと無理だ。日本がここまで人権無視の行動を行うとは驚きであるが。あるいは、他国から圧力がかかったか…。それが世界の警察を名乗っている国の場合……
「いたずらに町を出ようとするのは危険か……。」
呟く。
「…そうだね。最悪有無を言わさずその場で射殺も考えられるよ、あの国だと。」
口封じ。とりあえず身柄を長期に渡って拘束されるのは間違いない。
「八方塞がりだなぁ〜。ま、とりあえずはリンを保護するか。」
目的のアパートに着き車から降りる。この辺はゾンビが少ないようだ。
「そうだね、……生きてるといいけど。」
オレ達は歩き出した。
「ねぇ!あそこってリンの部屋じゃない!?」
タカが指を指した先、そこには一体のゾンビが部屋のドアを破ろうとしていた。
「ちっ、しょうがないな。」
オレはハンマーを持ち走り出した。
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