《MUMEI》
紹介
なにぃ!

友也「マミが女友達、連れて来るってさ」

その一言で、俺は舞い上がり

遊ぶ約束をしつしまった

ワクワクしてた

けど

まぁ、普通、美人は連れて来ないって

何かの雑誌かなんかで、聞いたなぁ



あの、盗み聞きしてしまった居酒屋で合コン?

香澄(かすみ)っていう子を連れて来てた

なんとも、地味な服装で、眼鏡してて

話も盛り上がらず


ダメだなぁ、こりゃぁ

会計は、俺が払った

多分、もう、こんな機会も無いだろうし

最後のオゴリだろうから


カラオケに誘われたけど

翌日仕事だからと断ったんだ


帰って、

DVD見て

虚しく寝よう



翌日、仕事を終えるて
着信が入ってた

友也だ

めんどくさいなぁ

あんまり、話す気分じゃなかったから

気づかぬふりしちゃお


帰宅後、また、電話があった

友也「信之の事、カッコイイって言ってたぜ」

信之「そうなん?」

まだ、俺にタカル気かな?
友也「電話番号教えるから、かけてみなよ」

信之「あんまり、話もしなかったしね」

そこまでして、ゴチになりたいのか?

友也「緊張してたんじゃない?」

ハイハイ、もういいよ

友也「取り合えず、メールでアドレス送るから」

適当に話して、電話を終わらせた


その気があるなら、直接、アド交換、出来るじゃん

笑い者になるのもいやだしなぁ


そのまま、何のアクションも無しに

二日が経った



メールぐらい、してみるかな

やっと決まった文面は

今晩は、信之です、
この前は、あんまり話せなかったね
機会があれは、また、遊ぼうね

だった

当たり障りない文面だと自分でも思った

返信は

無かった

まぁ、そんな物だろうな

期待は、ちょっとしか、してなかったし

寝ようと思った、夜11時過ぎに
メールが来た

香澄からだった

当たり障り無い文面のメールに、辺り障りない、返信をした

直ぐにメールが帰って来た
俺も、直ぐ、メールを返す
ちょっと、楽しかった

女の子と、メールなんて、何年ぶりだろう

12時近くなっても、メールは続いてた


少し、電話で話そうか?

そう、メールをした

しまった、
もう遅いし、両親とか居たら、電話しにくいよな

意外にも

うん

と、返信があった

恐る恐る、電話をしてみた
信之「今晩は」

香澄「今晩は」

信之「今、大丈夫?」

香澄「うん」

声が小さい

なんか、外に居るみたいだな?

終電のアナウンスが聞こえた

信之「あれ、今、何処に居るの?」

香澄「仕事帰りで、駅の改札の所」

信之「大丈夫なの?」

香澄「…うん…」

信之「何駅?」

香澄「〇〇駅、あっ、電池が…」

隣駅じゃん

信之「ホントに大丈夫なの?」

香澄「…」

聞こえない

信之「俺、行こうか?」

あっ

切れた

心配なのもあり、チャリで行く事にした

まぁ、無事に帰る手段あるから、電話してたんだろうけど


でも、確か、住んでる所は電車で8駅先だったような

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫