《MUMEI》
「ぁ、そだ──確か来週もあるんだよね、合同授業──」

「お前大丈夫か‥？ 毎週あるって先生言ってたじゃねーか」

「あはは、あたし忘れっぽいんだよね」

「天然なのな‥」

「ぁ‥‥‥の、お嬢様」

「ん、何だ？ 魁」

「す、少し‥‥‥その‥宜しいでしょう‥か‥」

「いーけど？」





仄お嬢様は、

魁と一緒に廊下に出た。





気になったけど──

聞き耳立てると怪しまれるから止めた。





「桜庭は──」

「ぅわッ‥！？」


「来週はどうなさいますの？」

「ぇ"、俺っすか‥？」
俺は‥

えっと‥‥‥。





「玲奈、本当にもう止めてしまうんですの‥？ 合同授業‥」

「あたしはもう出ぇへん」

「───────」

「大体‥先週は先生があたしの事だましよったから‥」

「やむを得なかったのですわ──」

「言ったらあんた、絶対休むじゃない」

「無理矢理出席させんかてええやんけ、自由参加なんやろ？」

「でもさ、出といた方がいいよ？ ──未来の王子様捜しにもなるし」

「何が王子様や、のろけた事言いよって‥。ていうかあんた、最近浮かれ過ぎや」

「ふふ♪」

前へ |次へ
作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する
携帯小説の
無銘文庫