《MUMEI》 数秒後聞こえてきたのは 「──いよォーしっ、勝ったぁ!」 勝利の雄叫び── 正にそれだった。 「へっ、どーだよ?」 得意げに拳を掲げて見せる珠季。 勝ち誇った表情。 「ぁぁ──おめでとう」 「ぇ」 「ぇ?」 「‥今オマエ何つった‥?」 「『おめでとう』と」 「‥何で」 「君が勝ったから」 「───────」 「さぁ、ゲームは終わったし──お昼に行こうか。‥?」 「──大好きだぁーっ!」 突然 珠季がフェンスから身を乗り出して叫んだ。 「──ふぅ、スッキリした」 「‥‥‥珠季‥?」 「ほら、オマエもやれよ」 「‥!? 僕も今の台詞を叫べというのか!?」 前へ |次へ |
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