《MUMEI》

‥意味分かんねぇ。





イケメンだか王子だか知んねーけど‥俺はとにかくほっといて欲しいんだ。





「海海♪ 放課後グラウンド──」

「‥行かねぇ。行く義理なんかねーし興味もねぇ。つーかいー加減席戻れ、そして名前で呼ぶな」

「じゃあ──『大武君』ってか‥?」

「君とか付けんなよ」

「じゃあ『大武』? ん"ー‥やっぱ『海』がいいなぁ」

「‥‥‥いちいちうぜぇヤツだなお前‥」

「で、小宮先輩の事なんだけどな?」

「‥あのチビがどーしたよ」

「ぉ‥おいおい、確かに小さめだけど──小宮 杏は先輩だぜ‥?」

「‥どっちにしたって1年違うってだけだろ」

「そーだけどな? ああ見えて結構隠れモテしてんだぜ?」

「‥‥‥隠れモテって何だよ」

「ん〜とにかく人気あるって事だ♪」

「‥今思いっ切りはしょったなお前‥‥‥」





人気ある、か‥。





確かに見た目悪くねーよな、アイツ‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫