《MUMEI》

「運命的‥って何だよ」

「初めから定められていたという事だよ」

「意味‥分かんねーんだけど‥」

「要するに──神様の思し召しだね」

「だから意味分かんねーって‥」

「分かるようになるよ、いつかね」

「お前に言わせりゃ、半永久的にアタシにゃ分かんねーって言いてーんだろ」

「いいや──そこまでは思っていないよ。尤も君は──かなり筋はいい方だから」

「スジ‥?」

「只少々──意気込みに欠けているかな。僕と張り合う時は別だけど」

「やっぱオマエ‥先公になった方が良くね‥?」

「ぃゃ──僕は司書になるともう決めているし──君だって今更目標を変えようとは思わないだろう?」

「‥ん‥まぁ‥な」

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