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《MUMEI》 「あっ、珠季達戻って来た！」 「ほんまお熱いなぁ新婚さん」 千代と宮上が 嬉しそうに笑ってる。 「──あんがとな」 「？」 「どないしてん？ 霖堂」 「嬉しいんだ、アタシ──‥ほんとに‥‥‥」 「珠季‥？」 「あちゃ‥泣かしてもた」 「な‥泣いてねーよ‥」 つーか 何で泣いてんだよアタシ‥‥‥。 「──さぁ、パーティを始めようか」 「っ、勝手に仕切ってんじゃねーよ‥もォ‥」 「──ほら、おいで珠季」 「だ‥だから引っ張んなってば‥っ」 引っ張られて 引っ張って── 引っ張って── 引っ張られて。 そーしながら アタシらは一緒に歩いてくんだろな。 これからも ずっと──。 前へ |次へ |
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