《MUMEI》

「つーか、お嬢様返せよ」

「‥何だって‥?」

「玲奈お嬢様は俺のパートナーなんだから」

「パートナーだとか言う以前に‥」

「返せよ」

「‥‥‥‥‥‥‥」





哉は不機嫌そうにしながら、

お嬢様を俺に抱かせた。





「君が余程の執着を持っている事は良く分かったよ──簡単には折れそうにないという事もね」

「絶対、魁も‥弘斗も‥お前も‥星先輩も超して立派な執事になってやるんだからなっ」

「──楽しみにしているよ」





哉が、

何か笑ったみたいに見えた。





「では、僕は小夜子お嬢様の所に戻るとするよ──それじゃ」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫