《MUMEI》 「つーか、お嬢様返せよ」 「‥何だって‥?」 「玲奈お嬢様は俺のパートナーなんだから」 「パートナーだとか言う以前に‥」 「返せよ」 「‥‥‥‥‥‥‥」 哉は不機嫌そうにしながら、 お嬢様を俺に抱かせた。 「君が余程の執着を持っている事は良く分かったよ──簡単には折れそうにないという事もね」 「絶対、魁も‥弘斗も‥お前も‥星先輩も超して立派な執事になってやるんだからなっ」 「──楽しみにしているよ」 哉が、 何か笑ったみたいに見えた。 「では、僕は小夜子お嬢様の所に戻るとするよ──それじゃ」 前へ |次へ |
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