《MUMEI》 保健室に残ったのは、 俺と玲奈お嬢様だけ。 隣りのベッドに茨姫を寝かせて── 俺はちょっと考えた。 俺は、 お嬢様が好きで── だから振り向いて欲しいし、 守って差し上げたい。 ──マジなんだ。 今までは、 ただ‥ 星先輩みたいになりたいってそれだけだった。 でも、 目標が出来たんだ。 だから、 絶対特級執事に──‥ 「‥ん‥?」 お嬢様── うなされてる‥? 「‥‥‥嫌いや‥」 「お嬢‥様‥?」 「‥男なん‥‥‥大っ嫌いや‥」 「おじょ‥‥‥」 一時停止。 つーか、 動けなくなった。 お嬢様が‥ ムクッと起き上がって‥ いきなり俺を後ろに倒した。 「‥‥‥嫌いやて言うとんのに‥関わらんといてて言うとんのに‥‥‥何で纏わりついてくんねん‥っ」 「ぇ‥あのッ‥起きて‥らっしゃったんで‥すか‥?」 前へ |次へ |
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