《MUMEI》

「──桜庭」

「ひっ‥!!」





こ‥

この声は‥。





「せ‥先生ではございませんか☆」

「──‥やはりそこだったか──」

「ス‥スイマセンっしたーっ!!」

「逃げるな。というかその行動は無意味だ」





俺の襟首をガッシリ掴んで、

先生が不敵に笑う。





「ここの所──色々と騒ぎが頻発しているようだが──お前は何を考えている‥?」

「ぇ、何をって──‥」

「少しは身を慎め、さもないと──」

「ちょっ‥‥‥何で全部俺のせいなんすか‥!?」

「今朝、佐久間から聞いた」

「!?」





アイツっ‥

全部俺に擦り付けたのかよ‥!?

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