《MUMEI》
ニュース
昨日の深夜2時頃、仕事帰りで家路についていた女性が、途中道端に倒れている一人の男性を見つけた。
初めはただの酔っ払いだと思い、通り過ぎようとしたが、何だか様子がおかしい事に気付く。
もしかしたら、病気か何かで倒れてしまっているのかもしれない…
そう考えた女性は声を掛けてみた。
『大丈夫ですか?』
しかし倒れたままの男性からは、何の反応もない。
いよいよ心配になった女性は、もう一度声を掛けた。今度は体を揺すって…
『大丈夫ですか!?』
男性の体に触れた瞬間、手に冷たさが伝わった。
いや、それよりも……
『キャーーッ!!!』
凄まじい叫び声が、深夜の住宅街に響く。
女性は見てしまった。
触れてしまった。
手に伝わった恐怖。
常識では有り得ないだろう、人間の死体がそこに転がっていた。
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