《MUMEI》

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「えっと………」

松本先輩は口ごもりながら、ごめんね、とわたしに声をかけてきた。わたしは突然のことに混乱し、よろける。


松本先輩松本先輩松本先輩松本先輩松本先輩松本先輩松本先輩松本先輩松本先輩松本先輩松本先輩松本先輩松本先輩松本…………………………。



思考回路はショート寸前。



……………そんな歌が、昔あったな…とふとおもった。



いますぐ会いたいよ〜♪



呑気なことに、歌詞のつづきをおもい出す。



確かに、会いたかったけど。



……けどっ!!!



このシチュエーションはヤバイだろっ!!

暴言吐いた直後ですよ!?


わたしは精一杯の笑顔を浮かべた。


「ダ、ダダダイジョブ、デス!」


口が上手く動かず、なぜか片言になった。松本先輩は心配そうに眉をゆがめてしゃがみ込み、わたしに目線を合わせる。


か、顔が近いです、先輩!!


ガラにもなく、ドキドキした。

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