《MUMEI》

「ほいお前はAチーム、あ、相沢はこっちな。」


監督の気まぐれにより、ランダムにチーム分けされて行く。


相沢と呼ばれた、俺の隣りにいた奴は、


「げっ、同じチームになれたらいいな。」


と、顔をしかめながらも指定された場所へ行ってしまった。


「凪谷は……。」


監督の声に振り返る。


「俺はどこっすか?」


「うーん……。

どこでもいいが…。」


その時、突然監督がニヤリと口端を緩めた。


「お前はBチームだ。」


「え!?

ほんまですか?!」


「ああ。

なんか文句あるのか?」


「ありまへんけど……。」


密かに監督を恨んだ。


Bチームって、めちゃめちゃ弱小やないかいっ!!

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