《MUMEI》

自室に入り、


素早く乾いた服に着替えると頭を拭いた。


頭にタオルを被せたままの格好で辺りを見渡す。


自室は結構広かった。


大きなベッドと机が入ってもまだ、


十分にスペースがある。


俺はそこに座り込んで一人考えた。


これから先どうなるか。


無論知ったこっちゃ無いが、


やはり気になる。


だって今日出会った柄の悪そうな奴等が、


この町にうようよ潜んでいるかと思うと……。


正直勉強の妨げになって邪魔だ。


一気に不安感が自分を支配する。


すると突然、


それを断ち切るかのように気の抜けた声が聞こえてきた。


「おーいお前らぁーー!

晩飯の時間だぞーー!!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫