《MUMEI》

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………そーよ。


鼻血のインパクトが強すぎて、うっかりしていたけれど、これはチャンスだわ!


不本意だけど、松本先輩はわたしの顔を覚えたはず。


生徒会役員なんて面倒なモノにならなくっても済んだってわけよね!!ラッキーじゃん!


鼻血吹いたときお世話になったから〜、とか口実も作りやすいし!!


ケガの功名って、まさにこのことねっ!!




フフフ…と、不気味な笑いを噛み殺しているときだった。




まえを歩いていた義仲が、急に、足を止めた。わたしも足を止め、彼の姿を見上げる。

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