《MUMEI》

「‥あんまし食うと伸びちまいそーだから」

「──ぇ」

「‥つーか実際伸びちまってたしな」

「伸びてたんですか‥!?」

「‥ぁぁ」

「じゃあおあいこですねっ」

「あいこ‥?」

「私縮んじゃったんですよ、あはは‥」

「‥縮んだ‥?」

「そうなんですよぉ、0.5センチ──」

「‥‥‥‥‥‥‥」





縮むとかあんのか‥。





「大原君?」

「‥何か‥」

「ふぇ?」

「‥俺がお前みたいだったら良かったのにな」

「うーん‥‥‥」





大真面目な顔して考え込む小宮。





「私みたいにちっちゃいとちょっと大変かもですよ?」

「‥ぇ」

「だって──高いとこには届かないし──子ども扱いされちゃうし──」

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