《MUMEI》
CASE5:同窓会
『俺の初恋ってさ〜
お前だったんだよ!』

高校を卒業して五年
目の正月に開かれた
同窓会の二次会での
事…

小中高と一緒だった
佳祐が俺に言った。


『は?』


『だ・か・らぁ〜
お前が好きだった
の、俺わぁ〜』


…う、嘘だろ?
心臓がドキドキして
脈が速くなる…
コイツも…俺の事を
好き?だった?…


なんだ…俺達って
両想いだったんじゃ
ん…


友達関係壊したく
無くて…告白出来
なかったあの頃…


今なら言える…
意を決して俺は
口を開いた…


『あのさ…実は…
俺もお前の事を…』

言いかけた瞬間〜
同級生が佳祐に
向かって叫んだ!


『おーい、聞いたぞ
お前子供産まれるん
だって?』


『おう!』
アイツは照れた様に
笑った。


…は?子供?てか
結婚してんだ…
ははっ…ナニソレ


《好きだった》
過去形の意味が
解ったよ…


俺1人…現在進行形
だった訳ね…はあっ


ちょっぴりの幸せと
失恋を味わった1日
だった。



…end…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫