《MUMEI》

「はぁぁ‥」





危機一髪だったぁ‥。





「──大丈夫かー?」

「‥全く情けない‥」

「‥早くしねーと、また魔王光臨すんぞ」

「──『魔王』とは誰の事だ?」

「‥‥‥ぇ」

「──二ノ宮先生っ‥」

「桜庭ならともかく──お前達まで勝手な行動をするとはな‥」

「ちッ‥違うんす、コイツらは俺の事捜しに‥‥‥」

「コ‥コイツらとは何だっ、もう少し敬意を──」

「──分かった、とにかく4人共持ち場に‥‥‥桜庭、何処へ行くつもりだ」

「お嬢様にお礼言って来ます☆」

「‥お礼‥? ──こら桜庭っ」

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