《MUMEI》

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義仲は昌平の身体を足蹴にしながら、コイツのオンナ好きもどうにかしないとな〜と呆れたように呟いていた。


……どうにかしないといけないのは、おまえだよ!!


わたしは必死に笑顔を作った。

「義仲くん、ちょっと……いいかしら?」

曖昧にそう言うと、義仲は少し困った顔をした。メッセンジャーバッグを机の上に置いてから、なぜかシャツをはだけて見せて答える。

「璃子ちゃんたら、大胆だなぁ……そんなに欲しいのかよ」


………。


「……はあっ!?」

なんだコイツ!!

「あんたは、なんの話をしてんのよ!!」

本気になっていきり立つと、義仲は腹を抱えて笑い出した。

「冗談だよ、ジョーダン!!マジうけるね、璃子ちゃんて〜!」


………完璧に、オモチャにされている!!


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