《MUMEI》

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整ったノーブルな顔立ち。上品な物腰。

すべてがカンペキな、わたしの《金のタマゴ》・松本 直樹!!


……彼をモノにするためなら、悪魔と契約しても構わないわ!!



先輩はわたしの顔を見るなり、すぐに誰か気づいたようだった。

「この前の…」

そこまで言って口ごもる。鼻血とは言いづらいのだろう。わたしとしても、あえて口にしないでもらったほうがいい。

わたしはニッコリほほ笑んだ。

「先日はご迷惑をおかけして、すみませんでした」

ペコリと頭を下げると、松本先輩はフッと爽やかに笑う。

「いいんだ。気にしないで」


……よーし!!

掴みはカンペキだわ!


わたしは次の作戦に移る。

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